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黒沢明の「生きる」に学ぶ働き方改革

長時間残業等が問題となり働き方改革がテーマとなっています。仕事の内容が属人化して明確でないことが原因の一つだと思います。それにともなって各々の忖度がすれ違って無駄が出る。そういった無駄を避けようと会議をするのだが、会議の仕方が明確ではないので会議自体が無駄になる。

管理職時代職務を明確にしようと、各メンバーの職務をマニュアル化し毎日の職務ごとの時間を記録し、さらに属人化しないようローテーションを試みました。

しかし個人差はありますが、自分も含めて心の中に明確化したくない気持ちがあり、サボタージュが生じます。
他の部門がやっていないのに自分たちだけなぜやらされるのかと不満がでます。

上層部に提案するとかなり評価され、全社展開しようという話になりました。しかし実は職位が上がるほど自身の職務を人事機密や企業機密の大義名分で不明確にしたい気持ちもあり、表向きは評価しても気が向かない。そしてなし崩しになりました。

この辺の組織の機微については、黒澤明の名作映画「生きる」に過不足なく描かれていると思います。
ご覧になっていなければ是非一度観てください。


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りんたろう

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