Categories: 本・情報収集

「感謝しましょう」は上から目線

しばしば「感謝しましょう」という言葉が安易に語られるが違和感がある。あいだみつおや24時間テレビが揶揄されるのと同じ感覚だ。

全てのことを前向きに捉えましょうというのはとても素晴らしいことである。
しかし、語られ方に違和感がある。

何百年にわたって風雪に耐えて生き延びてきた古典がある。
苦節を生き延びてきた物語である。

聖書のヨブ記、淮南子の「人間万事塞翁が馬」、比較的近い時代で言えばシェイクスピア、ドストエフスキー、カミュ、そしてアウシュビッツに収容されながら生き残ったフランクルの「夜と霧」。

「感謝しましょう」は上から目線だ。
為政者が奴隷を洗脳している目線を感じる。

銃殺寸前までいったドストエフスキーや、ガス室行を生き延びたフランクルは決してそんな安直な言葉は使わない。

ランキングクリックをよろしくお願いします。

にほんブログ村

にほんブログ村

りんたろう

Recent Posts

貯金0の人を観察してみた

統計では貯蓄0の人がそれなりの…

7か月 ago

診断士の増加と過当競争

物流業界では1990年代の規制…

7か月 ago

NVIDIA半分利確で正解

NVIDIAが前日比マイナス1…

7か月 ago

大谷さん通訳のギャンブルと株式投資

大谷翔平さんの通訳がギャンブル…

8か月 ago

黒サギ診断士

かつての中小企業診断士仲間Aか…

8か月 ago

一万円札の偉人、福沢、渋沢と大隈について考える

新旧一万円札の肖像に採用された…

8か月 ago