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2世経営者ウォッチシリーズ:大塚商会 配当金年収98憶円

大塚家具とは同じ大塚でもうまくいっているパターンです。
大塚商会は創業者 大塚実氏から二世である大塚裕司氏にバトンタッチしています。

大塚実氏はリコー勤務時代に労働組合幹部としてリコー創業者とぶつかり退職しています。
その後リコーに謝罪し、リコー複写機代理店として成功します。さらに、コンピュータ販社、SIer分野でも成功します。

二代目大塚裕司氏は立教大学卒で社会人のスタートは横浜銀行です。大塚家具の久美子さんは一ツ橋大学卒で富士銀行で国際広報担当ですからだいぶ違います。久美子さんには現場経験値が少ない。

大塚裕司氏も二世特有の先代を超えたいという気持ちがありました。“たのめーる”というBtoBの通信販売です。コールセンターやデータセンターの大きな投資で成功します。
アスクルのパクりではありますが、だじゃれCMもうち、リコーのトナー配送という自社の資源も有効活用しました。アンゾフの事業拡大マトリクスでの多角化ではなく新市場開拓に近く自社資源をわきまえた意思決定といえます。

大塚家具は同じ家具を扱う低価格戦略に出ようとしましたが、ニトリという競合や自社資源が合っていないようでした。大塚裕司氏と同じような決断をしたようですが、この辺は運なのかもしれません。

大塚商会の持株会社を含めた時価総額と配当金は以下のとおりです。
配当金だけで、年98憶円です。
株主 時価総額 配当金計
大塚装備230,804,970,000 8,222,060,000
大塚実 22,290,960,000  794,080,000
大塚裕司22,326,330,000  795,340,000
275,422,260,000 9,811,480,000

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りんたろう

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