映画「ドリーム」NASAを支えた黒人女性数学者達@歴史映画

【時代】
1960年代。

【モデル】
NASAを支えた黒人女性数学者達

【内容】
米ソは有人宇宙飛行一番乗りを競っていたが、ソ連が宇宙飛行士ガガーリンで先行する。
アメリカはソ連の衛星からの軍事攻撃の可能性におびえ始めた。

黒人差別が残る中、NASAでは優秀な黒人女性数学者を活用する。しかし、身分は「計算係」。トイレに行くにも数分かかる別棟の黒人用トイレに行かなければならない始末。

3人の黒人女性主人公のうち一人は他の科学者が解決できない軌道計算をやってのけ、宇宙飛行士グレンの信用を得る。

一人は導入されたものの動かないIBMのコンピュータを独学で勉強しNASAのコンピュータ運用室長の座を獲得する。

もう一人は前例のない黒人女性の大学入学のために、渋る州裁判長の説得を勝ち取る。
曰く、「アメリカでは前例のないことを実行した人がヒーローになる。あなたは前例のない黒人女性の入学を認めたヒーローになれる。」

【感想】
ひどい差別とそれらを克服してきたアメリカの魅力のコントラストが鮮やかですね。
こういったメリハリが表現には必要です。

画面の右側で黒人夫婦が大学入学への希望を語り、左の螺旋階段の上が光輝いている

黒沢明の「生きる」で主人公がハピーバースディの歌声のなかを送り出されるシーン(入店した喫茶店でたまたま誕生祝いをしていたので)を思い出させた。

優れた映画はストーリーでも画面でもメリハリの付け方がうまい!

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りんたろう

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