「ラスト・エンペラー」で知られているイタリア人映画監督ベルナルド・ベルトリッチ監督が亡くなりました。
同監督の「1900年」は私のベストムービーです。
学生時代イタリア映画のブームがありました。
岩波ホールがルキノ・ヴィスコンティを紹介したのがブームの始まりでした。
「家族の肖像」「ベニスに死す」が人気でした。
続いてフェデリコ・フェリーニ。
そして、ピエロ・パオロ・パゾリーニ。
第二次大戦後のイタリアン・ネオリアリズム映画(代表作は「自転車泥棒」)で助監督を務めた面々です。
パゾリーニの弟子がベルトリッチです。
師匠が排泄物を食べるシーンの映画「ソドムの市」で物議をかもしたのに対し、弟子は『ラストタンゴ・イン・パリ』で性行為を映して世間を騒然とさせます。
「1900年」は1900年に生まれた幼馴染の2人の一生を描いた5時間16分の大作です。二人は地主の息子と小作人の息子ですが、身分の違いを乗り越えてファシズムの時代を乗り越えます。
休憩をはさんで二部構成での上映でしたが、あっという間に感じられました。