著名な個人投資家であるCISさんの著書を読んでみました。
確信したのは、相場は需給であるということです。
資金量があまりに多いCISさんは、売って利益を確定したくても自分の売りで価格が下がるため簡単には売れません。
ファンダメンタルだテクニカルだといっても、クジラが動いたらそんなものは吹き飛ぶということです。
しかしファンダメンタルもテクニカルも重要です。クジラである機関投資家は出資者への説明が必要なので、根拠としてファンダメンタルを重視します。そしてクジラの動きはチャートを動かします。
個人投資家はクジラの動きを察知してコバンザメのように動くことでそのおこぼれをもらうのです。
出来高をともなう“カップアンドハンドル”というのが典型的なクジラの動きです。
そしてcisさんも述べていることですが、動いたら徹底的についていくことです。
難しいのはその後。売りの判断です。
だめと判断したらすぐ切る。良いと判断したらぎりぎりまでついていく。
ここを自己責任で判断しないとどうにもなりません。
伝説の相場師 福沢桃介と弟分の電力王 松永安左エ門との逸話があります。
桃介がある株を買っていたのに安左エ門は同乗します。
しばらくしてその株が暴落します。
安左エ門が桃介に文句を言うと、「まだ持ってたのか、俺はとっくに売ったよ。」と涼しい顔。
日本は同調圧力が強く、お上や権威に頼った方が無難と判断する人が多い。
こういう自己判断は苦手ですので、難しいところでしょう。