中学生の頃クイーンの初来日公演に行きました。
今、映画『ボヘミアン・ラプソディ』がヒットしていますね。
一曲目から『ボヘミアン・ラプソディ』で始まりました。良いライブだったけど、他と比べて突出していたわけではないです。
当時ロックは端境期で、ビートルズ、ストーンズを引き継いだツェッペリンが成熟期に入り、スター不在でした。
そんな空白に出てきたのが、クイーン、バッドカンパニー、エアロスミスです。
キッスは色物扱いですね。
この後のベイシティーローラーズとかピーター・フランプトンはもっと人気があったのですが、この人たちはいわゆるアイドルです。
バッドカンパニーはクリーム(クラプトン)、エアロスミスはストーンズ、クイーンはグラムロック(デビッド・ボウイ、Tレックス)のオマージュ(ものまね?)です。
ロックンロール自体が、ブルースカントリーやミュージックを物まねして出てきたし、全ての表現が物まねから始めるので、まあ普通のことですね。。
面白いのは、デビット・ボウイが師事したリンゼイ・ケンプ(前衛パントマイム)が日本初のカンヌ映画グランプリ受賞監督、衣笠貞之助に影響を受けているのです。衣笠もドイツ表現主義の映画『カリガリ博士』に影響されたようです。
衣笠貞之助「『狂った一頁』はゾンビ映画、マイケルジャクソン「スリラー」なんかの原型にあたりそうです。
この動画の58分以降をご覧ください。
衣笠貞之助は歌舞伎役者出身ですから、クイーンは歌舞伎の影響下にあるのかもしれません。