すでに上場企業ではないので詳細な情報はわかりませんが、ワークスアプリケーションズの経営が苦境に立たされているようです。筆頭株主が株式を売却するようです。
クラウドという新技術の登場で、従来型のシステム受託やパッケージ開発の会社はクラウドビジネスへの転換に苦労しています。
そんななか、HUEというSaaS型のERPにチャレンジしていったワークスアプリケーションズの牧野代表はさすが創業者です。
しかし既存事業のビジネスモデルが古くなる状況で方向転換するのは、容易なことではないようです。
思い切った人材採用を行ったようですが、既存の経営資源と摩擦が起きていることでしょう。むしろ、まったく新しい会社を立ち上げるか出資したほうが良いのではないでしょうか。
創業して上場し、上場ゴールではなくさらに発展させた創業者の力量は折り紙付き付きです。そんな創業者でも幸運を再現するのは困難でしょう。
シリアルアントレプランナーという創業をくりかえす人がいます。しかしかれらは創業した会社を一旦売却して、再度別分野で創業しています。
事業展開においてシナジーを活かすことは重要ですが、ビジネスモデルの基盤が揺らいでいるときは難易度が高まります。大塚家具やワークスアプリケーションズはその例にあたるように思います。