最近ベンチャー系のWeb会社と仕事をする機会がありました。
若い人のできないことを責めることは、既得権益者のマウンティングでしかないといことを気づくべきだと感じましたので、その体験をしばし綴ってみたいと思います。
担当の若い人と契約書のやりとりをしたのですが、一部書類が足りませんでした。
なので追加送付してもらったのですが、送付案内のコメントに「不備があったのでお送りします。」とありました。
少し時間がたってから届いたので、一瞬「不備ってなんだ?」と意味をはかりかねました。
「不足分をお送りします」を書き間違えたのでしょう。
まあ、急いでいて類似の言葉を選んでしまったのでしょう。
送られてきた契約書は、上余白が狭く下余白が広いバランスが悪いものでした。
そのため、上余白に印紙を貼ると消印がはみ出すような書類でした。
今の若い人は電話を取るのも抵抗があるくらいですので、書類のやりとりも不慣れなのでしょう。
こういう失敗に対して異様に叱責する年配者がいます。
しかし必要がないので慣れないのでしょう。やる機会が多ければ習得する程度のことです。
話は遡りますが、私が1980年代に入社した当時Eメールはありませんでした。
書類を送るにしても、書類送付案内に書類名を書く程度。
書類や手紙を書くのは総務などの専門の人が行い、一般の社員が文章を書く機会は少なかったのです。
たまに管理職も含む一般の社員に文章を書かせるとひどいものでした。
ところがEメールが普及して、みんなが文章を書く必要があるようになり、そこそこ全体の文章力は上がりました。
慣れによる習熟があったのです。
最近の若い人はマッチで火をつけられないようですが、年配者でも原始人のやっていたキリモミ式の火起こしはできないでしょう。
ただ時代にあった効率のよい手段を用いているだけです。
まあ、災害が増えていますのでサバイバル術を学ぶことも悪くはありません。
書類や契約書の書き方については、いろいろなお作法があります。
契約書についても袋とじの仕方などのお作法がありますが、それが間違っていたからといって裁判で不利になるわけではありません。
ブロックチェーン技術で契約書が作られるようになれば、そんなお作法は火起こし以下です。
火起こしははキャンプでやったりすればヒーローになりますが、袋とじはなんの役にもたちません。
しかしお作法を求める人もいて、お作法に従えば楽だからです。そういう人は思考停止なので、投資はしない方が良いでしょう。カモにされます。
若い人のできないことを責めることは、既得権益者のマウンティングでしかないといことを年配者は気づくべきです。
気づかないで思考停止している年配者はあほです。
気づいていて、新しいことをコッソリ学びつつ、既得権益を行使する狡猾なのはありかもしれませんw
お互いの強みを利用しあえば良いのです。