何回目かの鑑賞ですが、黒澤明監督「隠し砦の三悪人」を観ました。自分にとって黒澤明の映画は何回観ても飽きないものばかりです。何故でしょう。
冒頭シーンでは、戦に敗れた二人の百姓雑兵がとぼとぼ歩いています。スターウォーズのロボットキャラクターR2-D2とC3POのモデルです。演じるのは千秋実と藤原釜足です。
レイア姫は雪姫(上原美佐)、ハン・ソロは真壁六郎太(三船敏郎)、チューバッカは田所兵衛(藤田進)、ヨーダは長倉和泉(志村喬)といったところです。
黒沢明は意外にも旬の人気者を使うのが大好きです。「まあだだよ」で所ジョージを出演させたのには驚きましたが、過去にも左卜全や加山雄三を出演させています。キャラ立ちを重視していたと思います。
所ジョージは黒沢に全く叱られなかったと語っています。動物だと思ってたんじゃないの、とも言っています。まさにそのとおりで、演技だけではなくキャラクターも大切に思っていたのでしょう。
黒澤明はシェイクスピアやドストエフスキーを下敷きにした映画を多く撮影しています。さらにシェイクスピアやドストエフスキーはギリシャ神話や旧約聖書を土台に作品を作っています。
つまり、2000年以上飽きられずに受け継がれてきた土台の上に作られているので、深く何度観ても飽きないのです。
スピルバーグ達娯楽映画の監督だけでなく、スゥエーデンのイングマール・ベルイマンなどのヨーロッパの芸術映画監督にも影響を与えているのは、ヨーロッパ古典の素養があるからでしょう。
三船敏郎が馬に乗り敵を追いかけて切り倒します。両手で刀を持っていますので手放しです。
スターウォーズでもスピーダーバイクでチェイスを繰り広げます。
マッドマックスにも影響を与えていそうです。
スターウォーズやマッドマックスが好きな方は、ぜひご覧になって比べてみると楽しいと思います。
この予告編を観るだけでも、スターウォーズとのキャラの似ているのが分かり楽しめます。