週刊ダイヤモンド4/27号では「野村証券危機の真相」という特集が組まれています。令和の元号と働き方改革は「キングオブ体育会系昭和株式外会社」を終焉に向かわせているようです。
自分が社会人なった頃の上司達には、異様な酒癖の持主が大勢いました。
「俺の酒が飲めねえのか」というセリフは定番でした。そして泣き上戸、笑い上戸、怒り上戸といった、今考えればおぞましい異様な酔い方をする連中がいました。
今そんな酔い方をする人は皆無です。
太平洋戦争で日本は廃墟にされました。広島・長崎の原爆。東京をはじめとする主要都市への焼夷弾での大空襲。
焼け野原から必死で生きるために食べるだけで精一杯。覚醒剤である「ヒロポン」が街の薬局で売られていました。戦地では死が日常の恐怖から逃れるため薬物が用いられ、戦地から帰った兵士たちを中心に使用されていました。
そんな状況ですから、酒を飲んで鬱屈を異様な形で表現するのもやむを得ないでしょう。
そして朝鮮戦争の特需をきっかけに高度経済成長に突入。オイルショックや円高不況はありましたが、バブルに突入します。
昭和の体育会経営というのは、そんな廃墟から薬物での勢いで突っ走った特殊なものでもあります。
バブル期の「24時間戦えますか」という”薬”のCMを最後にそんな時代が変わり始めました。
そんな昭和の働き方は野村証券の衰退で本当に終わりそうです。
「働き方改革」も混乱しています。単なる残業減らしで、持ち帰り残業やサービス残業で返って労働者への負荷が増えたりしています。
AIやIoT、ブロックチェーンといったテクノロジー、そしてベーシックインカムなどの制度面での課題はまだまだ混沌としそうです。