先日以下のようなエントリーを書きました。引き続き三橋貴明氏関連の動画も興味深かったので共有します。
こちらの動画は松田学氏の番組です。松田学氏は東京大学経済学部卒業、元財務省、元衆議院議員です。
この動画ではMMTを解説しつつもリフレ派も批判しています。
リフレ派は量的緩和をすれば、期待インフレ率が上昇し景気回復に向かうとしました。しかし民間企業は借入を増やして設備投資に向かわずに、資金は日銀にブタ積されたまま。
ここは政府支出で景気浮揚を図るべきなのにやらなかった。逆に消費税増税といった景気を冷やす施策をしてしまった。という批判です。
起業でもトップが経理に苦手意識をもつと、経理のいいなりになり節約志向になって現状維持になってしまうことがあります。
信越化学工業の経理担当役員だった金子昭氏は、経理屋としてセコイことをして社長に叱られた経験を書いています。この本を読むと社長と経理のあるべき関係性がわかりますので、お薦めです。
松田学氏の動画でも、財務省が経理省になっているという指摘がありました。松田学氏は経済学部出身の元財務官僚ですが、法学部が主流の組織では経済や経営のダイナミズムが感覚的にわからないのだと思います。
スタティック(静的)な法体系をいじるのは得意でも、ダイナミックな動きが感覚的に理解できないのでしょう。
麻生財務相は時々企業経営者であることを自慢します。しかしこの方も財務官僚に丸め込まれています。二世経営者ですから神輿に乗っただけで、担いだわけではないのでしょうからやむを得ないでしょう。
ただ、無軌道に財政出動をするのが良いわけではありません。三橋氏も財政出動をいきなり100兆単位でればインフレが過ぎるので、計画的に刻んでやることを推奨しています。