8914エリアリンクが19年12月期の営業利益予想を上方修正したことによりストップ高配分になりました。(4/24大引け)
みんかぶの個人投資家予想でも割安となっています。PBR0.75と0.8を下回っていますし、利回りも3.55%です。
同社のIRによると経営方針を以下のように転換するそうです。
2019年度の基本方針
■ 土地付きストレージの出口戦略を変更
販売から、保有、注文受注、注文販売へ
■ ストレージ運用に注力
ストレージ事業を中心とした累積事業の強化
◦ 売買、建築受注は市況先行き不透明感強く、抑制
➡ PUSH型営業は行わないものの、顧客から希望があれば売却
(注文受注、注文販売)、ストレージの商品力を強化
◦オフィスビルの区分所有など安定的に成長が期待
できるビジネスを強化
➡ 不動産ニッチ総合商社へ
◦ 社員のマインドセット
➡ お客様ファースト(顧客満足度の向上を追求)
◦ 安定成長、安定配当は堅持の方針
IR動画でも説明がありますが、同社の属する不動産セクターにおいては、一連の不祥事により融資が厳しくなっています。動画ではアパート経営が厳しくなった分、トランクルーム(ストレージ)事業には追い風との説明もありました。
一方ストレージ事業においても、従来の販売から転換し運用に力を入れると読めます。これは、販売先である地主などの需要家に融資が付きにくくなったため、レンタルに変更するということでしょう。いま流行りのサブスクリプションビジネスの転換です。
IT関連でも同様ですが売り切りからサブスクリプションへ変更すると、収入が繰り延べられることになり一時的に減収になります。
また、最終顧客への対応をコールセンターへの集中方式に変えるため、体制や教育に時間がかかります。
「お客様ファースト」とうたっているのも、地主ではなく最終顧客への対応重視に切り替えようということでしょう。
かなり割安になってきたため、投資を検討する段階に入ってきたとも見えます。
しかし、相場が高値圏にあります。一方事業転換は離陸したばかりで安定走行となるかは不透明です。
ここは打診買いに留めるべきとの結論にしたいと思います。