「パチンコから始まる〇×△な話」はパチンコ雑誌の元編集長である末井昭氏とパチンコライター山崎一夫氏の対談集です。漫画家の西原理恵子さんがイラストを描いています。投資はギャンブルとは違いますが、とても似ている面があります。億り人には昔パチンコや麻雀で生活していた人も多く、彼らがパチンコから投資のヒントを得ているようです。
ボーダー理論という確率の期待値を応用した理論もあるようです。台別に千円で何回以上回せば勝てるかを計算。回数の少ない台をあるスパンで打てば勝てるというものらしい。
また末井氏はパチンコ台を丸ごと調達したそうです。パチンコはパチンコホールからの受注生産なので余分な台はない。そこで生産ラインの職員に依頼し余った部品を組み立てるということです。
パチンコライターで雀荘経営者の山崎一夫氏は「ギャンブルは胴元かゴト師しか儲からない」というスタンスです。いろいろ攻略法を駆使してもパチンコメーカーが改善していきます。株式投資も上昇トレンド、下降トレンド、もみ合いで有効な手法が異なります。また、コンピュータ自動売買など新しい手法の登場でも有効な手法が変化します。マニュアルが通用しない世界です。
麻雀やポーカーなど対人的な要素が強い勝負事では、頭の良い学生や麻雀マニアより、世知にたけた年配の自営業者や遊び人の方が強いそうです。
事業でもMBAを取ったインテリより人情の機微に通じたたたき上げが強い。大塚家具親子を観ているとよくわかります。