米国のシェアオフィス運営会社WeWorkが上場できなくなったことで、出資しているソフトバンクの経営やメインバンクみずほ銀行の経営に懸念が生じている。
WeWorkの粉飾ぶりはエンロンを思い出させる。
今まで数々の危機を乗り越えてきた孫正義氏は、今回も乗り切れるのだろうか。
すばらしい事業を作り上げたリクルートの創業者である江副氏は、リクルート事件でつまずき、その後事業をダイエーの創業者中内氏にゆだねることになる。その中内氏も借入金で事業拡大するビジネスモデルが時代と合わなくなり、最後は破綻に追い込まれる。
晩年は個人資産も最低限の住む場所だけとなり亡くなった。そしてそのダイエーの経営していたプロ野球球団を引き継いだのは、ソフトバンクの孫正義氏だ。
人間はいつまでも成功し続けられるものではない。歴史上の偉人といわれる人々の多くは非業の最後を迎えている。
ナポレオン、リンカーン、織田信長、西郷隆盛、坂本龍馬。暗殺、戦死のオンパレードだ。最後が悲惨なので、人々の記憶に残り続けたともいえる。
経済人でも近年ではではセブンイレブンの鈴木敏文氏、ミサワホームの三澤 千代治氏、NECの関本忠弘氏等々、最後は会社を追われるように去っていた人も多い。
孫正義氏は現在日本で最も偉大な事業化であることは間違いないけれど、一度引退に失敗している。引き際を誤った可能性も否定できない。