チュートリアル徳井氏が税金の申告漏れでたたかれていますが、収入が不安定な自由業は脱税に走るケースも多いようです。将来への不安からでしょう。
よく仙人じゃあるまいし霞(カスミ)を食べて生きてはいけないと言います。むかし不思議に思ったのは、大学で文学部を選択する人たちです。
教師や新聞社、出版社勤務という道はありますが、狭き門です。文学部は女性が多かったですが、就職より専業主婦を考えていたのでしょう。
そんな選択は今ではますます厳しくなりつつあります。
著述業で一番収入が多いのは小説家でしょう。かつて公表されていた高額納税者のランキングでは、司馬遼太郎、赤川次郎、宮部みゆきといったベストセラー作家が常連でした。
この人たちは数十万部、百万部などのヒット作を連発していました。単行本一冊1,500円とすると、印税一割で一冊150円。10万部で1,500万円の印税になります。100万部だと、1憶5,000万円です。
そんな小説家は一握りだし、哲学者、詩人など教職が本業の人が多いでしょう。
ベストセラー「嫌われる勇気」を書いた岸見一郎さんは、哲学者を名乗っていることがありますが、大学の非常勤講師で食べていたようですから生活はかなり厳しかったでしょう。
NPOで活動している方と会う機会があります。主たる生計のもとは、別にあることがほとんどです。親から引き継いだアパート経営というのが多そうです。やはり肩書がほしいのでしょうか。
巷の創業塾などでは女性の参加率が高いようですが、生計は旦那さんの収入という方が多いようです。ほんとうに稼いでいる女性経営者というのは、たかの友梨みたいなタイプが多いようです。ちょっと別なタイプ。
文学者で異例なのは渡部昇一氏でしょうか。独立した収入源を持つことにこだわっていたようです。大学勤務でしたが、上司に忖度すると自分の学問ができなくなると考えていたようです。
副業なしでは厳しい時代になってきた現在、参考にできる生き方でしょう。同じような立場だった本多静六について本を書いています。