株式投資はいろいろとめんどくさい。できれば楽をしたい。そんな時便利そうなのはテクニカル指標だ。テクニカルで儲かるポイントをデジタルに表示できて自動化したい。数式が色々と出てきて何やら高尚なイメージもある。
りんたろうもネット証券でテクニカルが表示できるようになり始めた当時、いろいろと試してみた。
個人投資家で東京工業大学の物理学教授のセミナーを聞きに行った。
「東京工業大学」「物理学」「教授」が数式を駆使して儲け方を教えてくれる!ブランド力抜群の講師だ。MACDを中心に教えていただいた。
通常の移動平均線より早めに兆候がでる。便利じゃないか!株価が行ったり来たりとうねるタイプの保合(もちあい)で有効だ。値幅はとれないが確実性がある。
下限のシグナル反転で買い、上限のシグナル反転で売る。値幅が少ないまでも確実に利益を積み重ねた。地味な銘柄なのであまり上がりもしなけば、下がりもしない。欲をかかずにコツコツ、コツコツ行きましょう。コツコツコツコツ。
とやられました。新興国が経済発展を初め、もう衰退産業と思われていた日本の製造業の製品が息を吹き返しました。
上限と思って空売りを賭けていたその銘柄でいただきました。
「追証」
パンローリングの複数の海外投資本にも取り上げられているエピソードがあります。テクニカル指標が出初めたころ、ある証券会社がテクニカルアナリストの採用試験をはじめました。
高度な数学を習得してビジネススクールを出た若者が面接を受けに来ました。
この銘柄は売りかな、買いかな?
間違いなく買いです。テクニカル指標がクロスしてサインが点灯しています。
(電話をかけて)おいこの株、うりで○○株。
すると株価はどすーんと下落。流通している株が少なく板が薄い状態だったのでしょう。
テクニカルは統計ですから、「大数の法則」があてはまります。対象となる現象の数が多いほど正確になりますが、数が少ないとあてになりません。
テクニカルは過去の株価をいじくりまわしたものです。先ほどのテクニカルアナリストの事例のように新たな資金が入ってきたらひとたまりもありません。
現在の中央銀行の量的緩和はまさにそうです。しかもFANGのような市場を独占できる銘柄が席巻しています。過去のテクニカルは通用しなくなっています。
しかし、もっと大きな波を見ると歴史は繰り返すのかもしれません。