バリュートラップとは、割安と判断して買った株が全く上昇しないということだ。安物買いの銭失い的なやつで、初心者がやらかす。りんたろうもやらかした。
「シロウト・おこずかい・家計簿・小役人」というのは、手堅さを象徴する言葉として並べてみた。手堅さは一見正しいようで、間違う局面も多い。内部留保を貯めて無借金経営が増えてしまって、投資や人件費をケチり停滞してしまった日本の産業が典型的だ。
株式投資でも初心者は、手堅く割安という手法の罠にはまりがちだ。その点パチンコや麻雀で強かった人たちは勝負事の機微を知っているので、ここぞというタイミングで割高な株に波乗りをして素早く利益を取りに行ける。
それとは逆に、真面目な優等生タイプはバリュートラップにハマる可能性が高い。堅実にコツコツ勉強して良い大学、良い会社に就職したひとは要注意だ。その頂点ともいえる財務省の高級官僚が経済政策を停滞させているのが典型的だ。
戦前は職を転々とした高橋是清が脱デフレを図ったが、くそ真面目な青年将校に殺されてしまった。今も似たようなことが起こっている。
とはいえ、コツコツやることは大切なことではある。要は一つの価値観に凝り固まらずに柔軟性が大切ということだ。