河合元法務大臣、佐川理財局長例をみてもわかるように、処罰されるされないは権力の都合による。罪刑法定主義とか建前はあるけれど、正直実効性は疑問が残る。政治の世界でなく労働法に守られたサラリーマンも同じだ。
仮に法的措置をとったところで、金もあり弁護士を雇える会社権力相手では、法廷で勝てたとしてもコスパが悪すぎる。
サディズムという異常な行動の語源となったたサド侯爵はフランス革命時代のフランスの特権階級である侯爵だった。立場の弱い女性を自分の欲望のために虐待した異常者である。
最近の日本でも永年にわたり少女を監禁した異常者犯罪者がいる。残念ながらそのような異常者がいつの時代にも一定数存在するのは事実だ。
そんなサド侯爵だが、永年あのバスチューユ監獄で収監されていた。あのような異常者が庶民だったらとっくにギロチン台だったろう。ちなみにギロチンという処刑装置を考案したのは医師で、それまで斧で打ち付けるような苦しみながら死ぬような処刑を改善するためのものだった。
公・侯・伯・子・男という序列なので、侯爵はかなり上位の特権階級だ。一方ナポレオンはコルシカ島出身だ。日本で言えば沖縄、韓国では済州島。イギリスではアイルランドといったところだろう。差別を受ける立場だ。
そんなナポレオンがフランス革命という世界史でも例のないどんでん返しで最高権力者に上り詰めた。サド侯爵などという特権階級ゆえに異常行為を免罪されていた犯罪者を許すわけがない。
これがフランス革命前のブルボン王朝であれば、処刑されなかった可能性は高い。
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