大戸屋のお家騒動は追い出された二代目が、コロワイドの力を借りて追い出した番頭にリベンジを果たした結果となった。しかし、将来コロワイドに利用されたと二代目が騒ぐことになるだろう。
この案件は創業者が早逝してしまったので事業承継の準備ができていない。番頭たちは短兵急に二代目を海外に追いやってしまった。
正直番頭連に乗っ取りの私心があったことは否めない。未熟な二代目に経営ができるはずはないとも思っただろう。それは正しい。しかし創業家に対する対応は慎重にすべきだった。
ダイエーも失敗した。賢明に見えたイトーヨーカ堂も失敗した。創業者が高齢すぎた。本田宗一郎が例外だったともいえる。
ほとんどの世襲は失敗している。
TV番組のがっちりマンデーで婿社長の特集があった。最も業績が良い上場企業は創業者社長。次に婿社長。３番目が世襲。一番ダメなのはサラリーマン社長だ。
投資家としては世襲とサラリーマン社長は避けたい。サラリーマン社長でも創業者が全面的な信頼があるとカリスマ社長が出現する。全盛期のセブンイレブンやしまむらだ。順送りで社長に就任する企業は２倍、３倍になることはないので、配当・優待で買うのが精一杯だろう。
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