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ビルメンテ会社3代目の話その4

銀行と付き合えない子供の思考

ビルメンテ会社は無借金だが、今里氏は銀行との付き合い、借入を推奨していた。なぜかといえば、銀行支店長経験者として、経営良好なうちにしか借り入れができないということを熟知していたからだ。経営が良好なうちに借入をしておけば、その後業績が悪化しても支店長はつぶさないために追加融資を考える。つぶれると支店長の査定に響く。逆に経営悪化してからでは、リスクがあるので貸したくない。

しかし、3代目は無借金経営が長かったため、借り入れをとても警戒している。銀行というエリート集団に絡まれると乗っ取られるというせこいコンプレックスが邪魔をしているといえる。

親のすねかじりしかしたことがないので、リスクテイクということが丸っきりわかっていない。お役人もリスクが嫌いだが、お受験の苦労をしていないだけ、世襲はもっと始末が悪い。

取巻き周辺だけが明るい

3代目は泥臭い現場が嫌いなので、取り巻きが企画する社会貢献活動の類にばかり顔を出す。金を出すスポンサーサイドなので、接する人はニコニコ応対してくれる。しかしその金は現場で理不尽な客の我儘に耐える社員が稼いだものだ。

現場はうんざりして離職率は高い。特に若手の離職率が高い。新入社員は取巻きが演出するお花畑なリクルート活動で入社する。しかし配属されるのは理不尽な現場だ。そのギャップで離職していく。

つづく

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りんたろう

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