金融資産約1億で定年退職した記事を書きましたが、持ち家だったら無理だったでしょう。マンション購入を考えた時期もありましたが、数千万円の物件購入でローン返済はその倍近くでした。今は金利が低くそこまでではないでしょうが、株式投資で成果を得られる元本の余裕はないでしょう。
かといって、賃貸が全ての場合に有利というわけでもありません。よく言われていたのは、ローンの返済が終わると自分のものになるというものです。しかし今やローン終了後の不動産は建物の価値はなく、土地のみの価格になります。建物の方は古くなるほど修繕費がかさみ、負動産となります。ローン後はタダにはならないのです。
それに子供が自立してしまい、相続時に売るに売れず「空家問題」となっています。
それでも住宅ローンには良いところもあります。税金が安くなることと団体生命保険がかけられるところです。団体生命に入っておけば、早死にしても家族に家が残ります。早死にした知人にはそういったケースが多いのです。そのほか相続税に小規模宅地の特例が利用できます。しかし、ローンが残っている間に亡くなる確率は低いのも事実です。確率から言えばレアケースですが、これが持家の良いところです。
りんたろうの場合は、定年退職まで健康に暮らせましたので賃貸が成功だったといえます。