NTTから「重要なお知らせ」と書かれた封筒が届きました。固定電話がIP網に移行するとの内容でした。
規制緩和でNTTが民営化され、イノベーションが始まりました。民営化前は利用者の使い勝手に何の変化もない時代が長く続きました。それが民営化とともに様々なサービスが現れ、現在のスマホ全盛時代となります。
いわゆる黒電話時代は、迷惑電話が来るため受話器を外すことも禁止されていました。受話器を外しっぱなしにすると警告音がなる始末でした。
電話を新しく設置する場合は7万円ほどの電話加入権を購入する必要がありました。この加入権は貸借対照表の無形資産に計上し、売買可能な権利でした。そのためこの権利を担保として融資する金融会社があり、代表的な会社として「マルフク」がありました。
マルフクはブリキの看板を町のいろいろなところに設置して業績を伸ばしました。その見事な販売戦略は、創業者が戦地のランチェスター戦略や実際の用兵術から編み出した見事なもので、2代目の白井一成氏が著書で記しています。
企業進化ダイナミズム―私はいかにして巨額負債を解消し自律的再生を果たしたか
マルフクは電話加入権の制度が変わって事業継続が困難になったため投資会社になり、上場会社のフィスコなどの大株主となっています。
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