中小企業診断士のなかでも、数千万円の年収を得ている人は中小企業診断士を名乗らないことは以前に書いた。彼らのなかには、自治体など公的機関の委託を受けて仕事をする診断士をすごくバカにする人がいる。
公的機関の仕事にはよい面も悪い面もある。良い面としては外部専門家に頼るだけの資金力のない企業や起業希望者に支援できること。営業や回収などのバックヤード作業が少なくて済む面がある。悪い面としては報酬が少ないことだが、公務員である職員が仕事を評価するので、クライアントへの貢献とはズレがあるということもある。
なかにはいくつも公的機関に掛け持ちをして単価の低い仕事を量で補っている診断士もいる。高収入診断士はそんな彼らを見てバカにするわけである。たしかにあちこちの登録に同じ診断士の名前を見かけると中小企業診断士を名乗らない気になるのはわかる。一緒にしてもらいたくないのだろう。
資格に頼ろうとする人は営業力に自信がない人が多い。資格を取得しても営業力がないと公的機関に頼ることになるケースが多い。高収入診断士はそんな彼らを下請けとして利用することがある。そうなるとなんのために独立したのかという面がある。収入が減って裁量も増えないとなると独立しない企業内診断士が多いのも頷ける。
弁護士なども司法改革で人数が増えた結果、需給環境が悪くなり営業力が必要となってきている。中小企業診断士も養成機関への通学で資格取得できるようになって人数が増えている。公的な仕事は行政の予算が厳しくなっており頼れなくなる傾向にあるので、需給環境は悪化する流れであり営業力の重要性は増している。
中小企業診断士は他の士業と違い営業・マーケティングを専門とするので、高収入診断士が公的機関の診断士をバカにするのも一理あるとはいえる。
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