自営業として中小企業診断士をしていると、補助金申請の仕事も依頼される。頼まれれば喜んで依頼を受けるが、補助金採択のためのロジックをご説明して、補助金採択と事業の成功とは別であることを納得いただいた上お引き受けしている。
募集要項には採択のポイントが書かれていて、そのポイントを網羅して申請のための事業計画を立案することが必要だ。これはペーパー試験受験合格のコツと一緒だ。正解は出題者が用意している。そして正解のヒントが問題文と設問に散りばめられていて、それを忖度して回答すると正解となる。回答者が設問者より賢くて現実的に優れた回答をしても不合格だ。
中小企業診断士の試験では、経験豊富なコンサルタントが不合格になる。それは出題者に忖度しないからだ。補助金の申請も答えのある設問に答えることが必要で、合格率が厳しい試験をとおりぬけてきた中小企業診断士有資格者は確実にその力がある。
受験予備校で実務経験豊富な受講者が講師に議論を吹っ掛けることがある。あれは無駄なのでやめてほしい。試験に受かるための勉強をするところで、真実を確かめる場ではない。まあ、気持ちはわかる。
しかしながら現実には正解はない。学校で教わる勉強は正解のある世界の話で、大阪商人はこれを「ガッコ頭」といってバカにしていたそうだ。MBAでもケーススタディを学ぶが、過去の事例がそのまま適用できる環境などない。優秀なコンサルタントはそのことをわきまえた仕事をしている。ストリートファイトで成功した創業者は学歴コンプレックスがあるので、子息に高学歴をつけさせて継がせてもガッコ頭なので失敗するケースは後を絶たない。大阪の船場商人が息子には跡を継がせず、有能な実務家を娘婿として継がせるという知恵をぜひ学ぶべきだろう。
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