国会で年金以外に2,000万円必要という金融庁の報告をめぐって紛糾しています。これに対し日経ヴェリタス6月9日号では「50代でまだ間に合う‗老後の資産形成海外投資がカギ」とのタイトルの記事が掲載されました。
日経ヴェリタスの読者はある程度収入が高く、金融リテラシーが高いと思われます。それでも、かぼちゃの馬車問題で騙されたのが、高属性のサラリーマン、医師などであったことを考えるとタイトルとしては今一つです。証券口座を増やしたい金融機関の思惑バイアスがかかり気味です。
株式投資で利益を出せるのは1割程度といわれています。わたしも20年以上投資してきて利益を出せるようになったのは5年ほど前からです。短い期間で利益を出せる人もいますが、その後破綻する例も少なくはありません。
億り人といわれる成功者はごく一部です。彼らの講演を聞くとわかるのですが、雑誌で紹介されているよりはるかに知識と経験をもった手練れ(熟練者)です。
雑誌の編集部は読者に読ませるプロですから、うまく似顔絵を使ったりして親しみやすくしていますが、才能や努力は普通の人ではありません。
講演をする投資家はある程度コミュニケーション能力の高い人ですが、投資家交流会で会う億り人の中にはかなりクセのある方もいらっしゃいます。つまりは普通の人ではありません。
個人的には50代から投資をスタートすることをおすすめできません。なぜなら必ず失敗はありますが、成功があるとは限らないのが投資だからです。10年以上は儲からない覚悟でやるべきだと思います。
しかしピクティが証明したように、資産を得るためには実業ではなく金融でないと難しい時代です。一見実業のような会社でも資産のほとんどは投資で稼いでいる会社が多い。ソフトバンクが典型的です。税制も金融に有利です。したがって、若いころから投資を経験することはおすすめします。
50代になれば金融リテラシーも大事かもしれませんが、むしろ哲学というか覚悟が大切でしょう。貯蓄、年金、プラス仕事でしのいでいく。足りなくなれば生活保護もありでしょう。
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こんにちは。
50代最後の年から投資を始めようと色々な方のブログを見て、
ここに辿り着きました。
覚悟が必要なのですね。 生活保護になるかもしれない…
全て失う覚悟が必要なのですね。
厳しいですね。 少し、甘く考えていました。
ありがとうございました。
千種さん
こんにちは。コメントありがとうございます。
例外があるとすれば、パチンコや麻雀でプロ並みの実力がある人ですね。
確率のゲームである投資と共通の要素があるので、すでに基礎が固まっています。
あとは稽古事で修練を積んだ女性なども上手くいきます。
「守破離」といったものごとを習得するための努力が身についています。
アドバイス、ありがとうございます。
パチンコも麻雀もやりません。
昔、任天堂のTVゲームで麻雀ゲームにハマったことは、
ありますが…
稽古事も人に教えれるレベルになったこともありますが、
10年以上やっても、身についてないものもあります。
マイナンバーをなくしたので(離婚したとき)
ネットの証券口座も開けていません。