ウォーレン・バフェットは日本人に人気がある。そのバフェットが日本の商社株を買った。バフェットはバリュー株投資家だとされている。りんたろうもかつてはそう思っていた。しかし今は見方が変わった。
ITバブルの頃、バフェットは理解できない株には投資しないとして、IT株投資をしなかかった。友人のビル・ゲイツのマイクロソフトにも投資しなかった。
当時グロース株の代表だったIT関連株に投資しなかったので、バフェットはバリュー投資家と思われている。しかしバフェットはバリュー株のグレアムとグロース株のフィッシャーの両者を師としている。
グロース株投資では、ただ上がる株を買っていたらイナゴ投資家になてしまう。企業自体が成長するシナリオ、ビジネスモデルをしっかり理解しないと成長株にはつきもののボラティリティの高さに振り落とされてしまう。
だからグロース株投資で成功するためには理解できない会社の株に投資してはいけないのだ。バフェットはそのようなグロース株投資の基本を忠実に守っているといえる。
りんたろうは中国株投資をしていたのでバフェットが中国株に投資していたことを知っている。BYDという自動車会社(核は充電器技術)と中国最大の石油会社ペトロチャイナだ。ともにエネルギー関連だ。今回の日本商社株もエネルギー関連とみての投資だと思う。
バフェットの投資先は基本的に米国消費関連株で、海外投資の場合は米国消費を支えるエネルギー関連が視野にある。
時代と地域がかわるとベースとなる知識が異なってくるので、自分の常識で考えると見誤ることがある。偉人伝ではその類が多い。偉人伝は子供向けに一律的にあるべき姿を伝えるためにある。全国の小学校に銅像が作られた二宮金次郎はその最たるものだ。
家の仕事である薪を担ぎながら勉学に励みなさいという意図で銅像は作られているが事実は違う。金次郎は人様の土地に落ちていた木の枝を拾って売り小金を稼いでいたのだ。
そのような非常に優れた商才で財政的に苦境に陥った各地の藩を再建して名を高めたコンサルタントだった。
エジソンも偉人伝の定番だが、実態は生き馬の目を抜く商売人だ。一日三食が健康によいとされるが、エジソンがトースターを売るために作ったマーケティングコンテンツだ。
効率の良い交流の送電システムを作ったテスラをつぶすために、交流電圧の電気椅子実験を行うという、鬼畜のようなネガティブキャンペーンを実施したのもエジソンだ。
野口英世も子供向けの偉人伝と実際は違う。子供受けには障害を背負って一所懸命勉強をしたことが伝えられる。ところが実際は一所懸命どころではなく、尋常ではない勉強ぶりだった。
星製薬を創業し、モルヒネ製造で成功したしたたかな商売人である星一を驚愕させてパトロンにしてしまうほどの勉強ぶりだ。
しかもそうやってパトロンから出させた金を悪所通いで使い込んでしまう。発見した黄熱病の原因菌は間違いで、原因は当時の顕微鏡では発見できないウィルスだったというおまけつきだ。
こんなやらかし振りは偉人伝にはとても書けない。
ジム・ロジャースも投資で成功して世界をバイクで旅したということで憧れの存在である。しかしあの人のご神託で投資して成功した人はないだろう。
メディアの印象で持ち上げられる著名人は多い。バフェットが成功していることは事実だが、その手法については伝えららていることを鵜呑みにしないほうが良いだろう。
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