今回の東京五輪は関係者の皆さんにとって、大変な大会でした。改めて労をねぎらいたい気持ちです。アスリートや関係者の皆さんにとってただでさえ人生で最大レベルのイベントです。それに加えてオリンピック史上でも最大級に困難な大会になりました。
りんたろうは東京五輪開催には反対でした。投資家目線ですが、1964年と違って2020大会はオリンピックをやっても経済成長には寄与しません。ですから誘致のライバルであったイスタンブールに譲るべきでした。先進国の日本では経済成長につながりませんが、新興国のトルコではちがいます。トルコは親日国です。トルコに譲って応援するくらいのスタンスをとったなら、日本との貿易にも良い影響を与えたでしょう。日本で実施しても一部の利権を潤すだけです。
残念なのは山下JOC会長や、橋本 聖子といった元トップアスリートが厳しい立場に陥ってしまったことです。オリンピックの金メダリストは、国の英雄がゆえに政治に利用されやすい立場にあります。アベベやコマネチは引退後に政治の激動に翻弄されてしまいました。
トップアスリートは身体づくりやメンタル面でさまざまな最上級の経験と知見をもっています。しかし日本の場合引退後はその優れた才能を活かす場は少ないように思えます。為末大氏はそのために活動を行っていますが、多くはタレント活動や政治家への転身で精いっぱいの状況です。
今回の東京五輪は大変な大会でしたが、オリンピックのあり方を転換させる良い機会になるように願います。パラリンピックで頑張るアスリートとのより親密な関係構築もそのひとつではないでしょうか。
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