書評「逃げられない世代」宇佐美典也|無年金時代に役立つ本
「逃げられない世代」宇佐美典也を読みましたのでご紹介します。
著者は1981年生まれ。経済産業省の元キャリア官僚です。2012年に退職してフリーランスとなっています。在職中からブログ発信する有名人でもあります。
本書の章立て
- 第一章 先送り国家日本の構造と「逃げられない世代」
- 第二章 社会保障の先送り課題について
- 第三章 迫りくる安全保障の危機
- 第四章 私たちはどう生きるべきか
第一章から第三章までは少子高齢化という日本の現状を分析したものです。著者独自の視点もありますが、ここでは「第四章 私たちはどう生きるべきか」についてふれたいと思います。
私たちはどう生きるべきか
著者は退職してフリーランスになったものの、生活は楽ではなかったそうです。
これからの多くの人が体験するであろう60才からの生活の参考になると感じて、自らの体験を語っています。
脱サラした人が良く言うことですが、著者も次のように語っています。
・独立するには、スキル・仲間・ブランドが必要
・スキルは組織で身に着けているが、組織に最適化されているため発展させる努力が必要
・仲間は組織時代の人脈を使うことはできない。
・ブランドも当然ながら組織時代のものがはげ落ちる
これも脱サラ自営した人からよく聞かれることです。しかし著者のような高級官僚出身である程度有名な人でも大変なようです。
ポンと飛び出して何とかするケースもあるようですが、これからは事前の準備と覚悟が必要な時代です。
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