高齢者の賃貸事情とサブリース

投資家仲間で60台半ばの小峯さん(仮名)が新たに賃貸住宅を借りた。子供二人が巣立ち、夫婦では広すぎる賃貸マンションから小さめの賃貸マンションへの住み替えだ。

小峯さんは大手上場会社勤務ではあるが、60歳で再雇用となり給与は新入社員並みだ。奥さんはパート勤務なので、夫婦合わせても収入は少ない。億り人なので資産はあるが、年収は少ないので入居審査に通るか心配だったそうだ。借りられなければ、地方の中古一戸建て購入も考えていたそうだ。地方であればキャッシュで買えるだけの資産はある。

サブリースが審査に有利に働く

審査書類では給与の源泉徴収票ではなく、確定申告書の写しを提出したそうだ。多くはないが配当収入が記載されていたからだ。審査の結果はほぼ即決でOKだったそうだ。

申し込んだ物件は、大手住宅会社がサブリースする物件だったそうだ。サブリースといってもお騒がせのレオパレスや大東建託ではない。超大手のハウスメーカーだ。築年数は古いのと駅近ではないのがネックで空き部屋はあるようだがそこは大手。外壁もきれいだし、内装も大手仕様でバッチリリフォーム済とのこと。

結局なぜスムーズに審査が通ったかといえば、サブリースだったからのようだ。サブリースの空き部屋だったので、ハウスメーカーが賃料負担していた。大家は急がないがメーカーは早く賃貸人を決めたい。審査は大家が最終決定するが、審査能力もあるメーカーの意見がかなり大きかったようだ。

また、サブリース物件は途中でサブリース契約が中止になることがある。いつまでもメーカーが家賃保証をしてくれるとはかぎらない。だから大家としても選り好みばかりはしては、メーカーがへそを曲げてサブリースを中止する可能性がある。

高齢者は借りにくいはポジショントーク

この事例だけですべてを説明することはできない。しかしサブリースというシステムが作用して高齢者への賃貸を後押ししている可能性はある。

いずれにしても、高齢者は賃貸住宅が借りにくいというのは、分譲業者のポジショントークは含まれていることは確かだろう。

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