芸術鑑定番組にげんなり

久し振りに芸術鑑定番組を見た。そしてちょっとげんなりした。株式投資をやる人間なので、資本主義や投資には肯定的なのだが、なんにでも値段をつけて評価することに抵抗を感じた。

かつて岡本太郎の人生相談におおいに感化されたのだが、浮世離れした処世感覚に戸惑いもした。

岡本太郎は作品を売らないと語っていた。そんな卑しいことはしないとも。では何で食っていくのかといえば、講演やTV出演で食っていくと言う。本業の芸術では食わない?意味が分からなかった。

鑑定番組では鑑定者が、作品の価値を語る。価格の根拠を語る。しかしその価格は株式市場のようなオープンなマーケットで決められた価格ではない。鑑定者は視聴者や鑑定依頼者の知らない蘊蓄で値付けの根拠を説明する。

しかしそれに対するオープンな場での反証はない。芸術というのは、教会や国王によって受け継がれてきたので、その取引も経済的に余裕のあるパトロンが担ってきた。お金で売り買いするものでもなかった。教会の壁画を金銭で買っても仕方がない。

TV番組自体は、スタッフや出演者がエンターテインメントとして作っているので、それもアリだと思う。しかし芸術を値付けする根拠について違和感を感じてしまった。

岡本太郎が作品を売らない理由が何となくわかった気がする。

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