診断士の増加と過当競争
物流業界では1990年代の規制緩和により、事業者が激増し下請け重層構造が進み過当競争に陥った。その結果ドライバーの労働条件が悪化した。その構造をそのままにして労働時間規制を行い、2024年問題が発生した。
同じ問題は弁護士業界でも発生した。そして中小企業診断士でも同じ問題がおきつつある。業務独占資格ではないので、自ら仕事を拡大していけばよいが、資格ありきの発想をする人も多くダブルライセンスに走るケースも多い。受験産業の優良顧客になりがちである。
それならば払う側から払われる側へということで、開業セミナーやセミナー受講者を下請化する動きが増えている。いわゆるヒヨコ喰いだ。
一方補助金バブルが発生して、補助金支援で潤っている診断士は多い。しかし、補助金申請は丸投げを望む事業者が多く、事業者に腹落ちした事業計画で申請しているケースは少ないと思われる。的を射ない設備投資でメンテナンス費用や場所代などのランニングコストがかかり、結果一時的な補助金は長期的な経営改善には逆効果になりかねない。
労働問題と下請け問題は同時に解決しないと、抜け道ができて一人親方ばかりが増える業界になる。悪い循環が始まっているのかもしれない。
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