モチベーションは不要、物語りは後付け
茂木健一郎氏のYouTubeでの話はとても納得いくものだった。
よくモチベーションがないのでできないと言う人がいるが、人が行動するにあたってはとにかく始めるしかないと言うことで、モチベーションがないと言うのは後付けの言い訳に過ぎないと言うことだ。
人の前頭葉と言うのは何でも物語を作り出し、それを理由としてくっつける癖があるらしい。モチベーションが人の行動に必要というのも物語ということだ。
しかし、物事の本当の原因は複雑なので、単純な物語では語れないものだ。
投資でも材料というのがあって、いろいろな事柄を値動きの原因として探してくるが、メディアの埋め草であることが多い。埋め草というのは商売上記事を埋めなければならないという事情のことだ。
企業経営でもベンチマークというのがあって、成果を上げた企業を真似たりする。しかし、すぐれた経営者はこれを否定する。
セブンイレブンの鈴木敏文氏は、ベンチマークは役に立たないということを繰り返して話していた。トヨタもカンバン方式などノウハウを公開するのはなぜかと問われて、それぞれの企業には複雑な事情があって単純にマネできるものではものではないからと答えている。
かつて経営者で作家の山本夏彦は、商売とはいかさまの才であると言った。人は物語に騙される。それを追求するのがマーケティングなのかもしれない。
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