黒沢明と今村昌平

今村昌平は医者の息子でエリートだ。今の筑波大付属という極めて高偏差値の学校を卒業している。しかし、早稲田の学生時代は演劇にのめり込みドロップアウト気味だ。その今村が映画会社に就職したのは、黒沢明に触発されたからと今村本人が語っている。

巨匠小津安二郎に反発

今村が就職した当時、映画会社は大変な人気就職先だ。同年代の有名映画監督では、山田洋二は東大卒、大島渚は京大卒。今村は早稲田だが筑波大付属というのが就職に有利に働いたと思う。

ところで今村は松竹で、小津安二郎という当時の大巨匠の助監督についている。相当に期待された逸材だったのだろう。

しかし、今村は小津の作風に反発する。きまり切った演出に異議を唱えている。今、小津と今村の作品を比較すると正反対なので無理もない。

小津は上流ではないが中流階級の綺麗な世界が舞台だが、今村が描く世界はやくざ、娼婦、犯罪者ばかりだ。小津より黒沢に近い世界だ。

「天国と地獄」と「豚と軍艦」

黒沢明の「天国と地獄」は横浜が舞台。今村昌平の「豚と軍艦」は横須賀が舞台。ともに格差がテーマになっている。

「天国と地獄」では横浜の貧民窟、おそらく寿町付近。「豚と軍艦」では横須賀のどぶ板と呼ばれる界隈。ともに汚れた街が舞台だ。今、神奈川はおしゃれなイメージだがそんな側面ももっている。

マーチン・スコセッシが師事

イタリア系でマフィア映画を多く作っていいる映画監督マーチン・スコセッシは今村昌平に師事していいる。アウトローを描くスコセッシは今村の作風と似ている。

スコセッシ自身、こどもの頃マフィアの世界に近い環境で生活している。しかし今村は医者の息子だ。今村が敗戦後の日本でどんな体験をしてどんな影響を受けたのだろうか。

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