【世襲企業】フルーツサンドで成功した好事例

りんたろうが世襲企業という切り口でブログを書くのは、実際にかかわった企業の事例に関して感じたことがあるからだ。それは「オーナーシップ」の重要性についてだ。大企業病のサラリーマン経営者が典型的だが、トップであっても「オーナーシップ」に欠ける。組織全体にたいして「我が事」ではないのだ。おいしいところは権力に物言わせていただくが、まずいところが出てくるとスタコラサッサと退散する。

一方創業者というのはオーナーシップの権化だ。全人格を企業と同一化させている。見込みがはずれ、勘違いして失敗することはある。しかし無責任に人任せすることはない。見込みはずれや勘違いはサラリーマン社長にもあるので、オーナーシップ欠如がないだけ創業者はリスクが少ない。

サラリーマン社長と創業社長の中間が世襲企業だ。爆発的に業績を伸ばす企業とつぶす企業に分かれる。株式所有で支配しているので、オーナーではあるが棚ぼたで獲得しているので疑似オーナーシップだ。だから勘違いする可能性が高い。サラリーマン社長のように権謀術数を心得ていないので、コンサルやM&Aのカモにされる可能性が高いのも世襲企業だ。

ポンコツ企業の世襲

タイトルのフルーツサンドで成功した好事例は「たけしのニッポンのミカタ」で紹介されたものだ。この会社は地方の食品スーパーで、傾きかけていたのを孫が祖父から承継した。

つまり安直に譲りうけたのではなく、危機感からスタートしている。そして素晴らしいアイデアで復活を遂げている。

平凡な地方食品スーパーを立て直すために、高単価商品を導入した。それがフルーツサンドだ。経営が苦しくなると値引きで集客することが多いが、それでは消耗するばかりだ。客単価を上げることが望ましい。しかしそれには商品力が必要だ。

この経営者は青果仲買人にとにかく高品質のフルーツを取引してもらうことに注力した。そのために値引きを一切要求しない。仲買人のプロフェッショナリズムを信頼する。これは偉い。センスがある。原価をケチらず顧客満足を上げて好循環に転換した。

ディズニーやトヨタは鬼の元請け

トヨタ自動車が下請けに対する納期や価格に厳しいのは有名だ。しかしあれだけの大企業だから大人しく従っている。名古屋のスナックに行くと、店のママさんも常連客もトヨタへのグチで酒を飲んでいる。

ディズニーも納入業者には常に入札を要求する。コロナでのリストラも容赦ないし、ダンサー達への過酷な待遇も話題になった。

中小が同じことをやったら消耗する。フルーツサンドスーパーの二代目は優秀な経営者だ。

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