【闇】日本人の会社嫌いは終身雇用のおかげ

バブル時代まで日本的経営は最強とされてきた。「終身雇用」「年功序列」「企業別労働組合」は三種の神器とされた。これは1940年体制とよばれる国家総動員体制のツールで、戦争に勝つために労働力を集中させるためにできている。敗戦後も温存され高度経済成長に利用された。

その中心にあるのが公務員のキャリア制度だ。1970年代の城山三郎の小説「官僚たちの夏」はそのトップのキャリア官僚の国家に献身的な仕事ぶりが描かれている。それが1990年代の「新宿鮫」では悪徳の温床に変わり果てている。

そして1998年大蔵省接待汚職事件で現実になり、最強の官庁大蔵省は解体される。同時並行的に日本の銀行、経団連所属企業の破綻や不祥事が頻発する。

「ジャパン・アズ・ナンバーワン」といわれた日本的経営は否定され始め、日本人はアメリカ人や他国に比べて会社が嫌いだということが表面化してきた。結局定年まで勤めないと損をするからいやいや従っていたということだ。

評価は上司との相性次第で客観性はない

知っている範囲では、会社の評価には客観性はない。評価基準はあるが上司の匙加減次第だ。上司に従順なほうが高評価の傾向があることは間違いない。

読売新聞のドン渡辺恒雄氏は「犬だって尻尾振ってくる奴がかわいい」と言ってはばからない。逆に仕事ができると上司は追い越されるのではないかと警戒して評価を下げたりする。終身雇用なのでそうなってはたまらないので、ストレスをためながら、上司に言われた通り意味のない仕事を黙々と行うことになる。ストレスが溜まって自殺率が多くなるはずだ。

アメリカでも似たようなものだろうが、雇用の流動性で救われている。フォード自動車のCEOだったアイアコッカは大株主のフォード二世に嫌われた。仕事が出来過ぎて嫉妬を買ったのだろう。それが証拠にライバル社のクライスラー社に転職して立て直しに成功した。

終身雇用は会社にも従業員にも不幸であることを認識した方が良い。

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