定年後の居場所が見つけらない元営業という不思議
定年まで勤めた会社では多くの営業マンを見てきた。それでも新規をどんどん開拓してくる「THE営業」は数えるほどしかいなかった。数少ない「THE営業」は自分で定年後の再就職先を見つけてくる。多いのは現役時代に提携してきた会社だ。現役時代に先方にも利益をもたらしていたので再就職後も活躍している。
そのほかの営業マンは支店長や営業本部長をつとめた人間でも、定年後は再雇用で雑用や駐車場の案内係というパターンが多い。
常に業績上位の営業でも引き継いだ物件がほとんどというパターンが多い。そんな人は「THE営業」のような再現性の高いノウハウをもっていない。評価する上司もノウハウを評価できない人が多い。だからノウハウを共有化できない。
営業ノウハウを共有化できる企業はものすごい高収益企業になる。代表的なのはキーエンス、オービックだろう。
引継ぎ営業の寂しい定年後
上で述べた引継いで偉くなった営業は、どちらかというと社内営業なので会社から出てしまうと居場所がなくなってしまう。コミュニケーションも会社組織での地位が前提なので、就職面接でも「部長が出来ます」という言い方になる。
通勤がなくなって家庭内や地域活動で上から目線のコミュニケーションをすると疎まれる。同窓生で集まる機会が多くなったが、そういった人は次第に声がかからなくなってきた。
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