中小企業診断士は何で食っているのか1
現在自営業として従事している中小企業診断士という仕事について、「プロコン」と「企業内診断士」という区分がある。「企業内診断士」というのは、組織に勤務しながら資格を保有している人のことで副業として中小企業診断士の仕事をすることがある。「プロコン」はそれ以外の人で本業として行っている人のことである。
「プロコン」のほうがレベルが高いということではない。「企業内診断士」は大企業勤務が多く、その分野においては「プロコン」より高度で最先端の知見をもっているケースが多い。しかしその知見が顧客ターゲットである中小企業に使えるかといえばほとんど使えない。大企業のブランド力で安心感を与えることはできる。
一方「プロコン」の方も中小企業診断士が主な収入でないケースがある。親から相続したアパート経営の家賃収入、親の会社の役員報酬、配偶者の収入。多くを占めるかどうかは不明だが、見聞きした範囲では意外に多い。
自分は株式投資の収入のほうが多い。
中小企業診断士だけで食べている人はどんな仕事ぶりかといえば、中小企業診断では食べていないはずだ。なぜならこの資格の中小企業というのは、中小企業法で資本金と従業員数に上限があり外部専門家に有償で依頼する余裕はないからだ。つまりは非中小企業に対するコンサルティングで食べている。よく売れているほど中小企業診断士を名乗らないと言われるが、法律の定義からいっても正しい。
ちなみに自分は複数の肩書を使い分けている。
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