三代目のお気に入りはシャーペン芯の棚卸をする
三代目をコンサルした際、お気に入りの側近に話を聞いた。Fラン大学出身でヒアリングの回答が、「アワアワ、ウ~ウ~」と日本語にならないような人だった。受託開発型の企業で、年度末受注集中なので最終月に収支が均衡する体質だった。平準化が理想ではあるのだが、顧客の都合があるのでそうは簡単にいかない。年初は売り上げが少ないのに固定費が発生するため、営業利益率はマイナスだ。この原理が分からないないらしく、年度の利益率と年初の利益率の乖離を部下にネチネチと長時間責めるのだ。
部下は一度その理屈を説明したのだが、理解されなかったので説明をあきらめ、うつむいてやり過ごしている。この部下は国立大学出身だ。この側近は経費だけにやたら細かいらしく、シャープペンシルの芯の「受け払い元帳」を作り管理していた。それにかかる労賃は目に入らないらしい。
三代目の創業家の親戚にも話を聞いたのだが、創業者の教えは逆らわないバカを使えだったそうだ。
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