美女の(呼)出し電話
前に書いたモテ男坪川氏の彼女で女優にスカウトされた美女の話だ。この話はモテ男と飲んだ時に聞いた。
1970年代までは呼び出し電話というものがあった。電話を設置していない家も多くあって、電話のある隣人の電話にかけてもらい呼び出してもらううものだ。学校の名簿などでは住所と電話番号が記載され、電話番号の最後に(呼)と記載される。03(1234)5678(呼)といった書き方だ。個人が携帯を(場合によっては複数)持つ今では考えられない話だ。
モテ男は美人にアプローチするとき、職場の名簿の電話番号を調べた。そのとき彼女の電話番号に(呼)があったらしい。その電話にかけると取り次いでくれて美女と話すことができたらしい。実際は電話は持っていて非公開だったそうだ。モテ男はさすが、もちろん本当の電話番号を教えてもらった。
しかし、時代はバブルの1980年後半だ。さすがに呼び出し電話は時代遅れで希少すぎる。モテ男によると、前の勤め先では電話がかかり過ぎてどうにもならなかったらしい。職場を変えたのも、住居を変えたのもそのためだったらしい。そして新しい隣人に頼み呼び出し電話にしてもらったらしい。街でスカウトされるだけある。容姿に恵まれるのも良いことばかりではない。
しかし、そんな呼び出し電話を受け入れてくれる隣人は信じがたい。そんなに電話がかかってきたら迷惑この上ない。有償で取り次いでもらったとか何らかの事情があるとしか思えない。大家さんだったのかもしれない。
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