だから今REIT?
日経ヴェリタス7/14号で「だから今REIT」というタイトルで、REITの活況と注意点について特集しています。安定した分配金で魅力のREITですが、金利が高い商品は価格下落のリスクもあるので注意が必要です。
リーマンショックでREITが破綻
2008年10月にはニューシティ・レジデンスというREITが破綻しました。不動産賃貸という事業自体は手堅いものですが、経営母体自体が脆弱なところに金融危機がくると破綻することがあります。
当時自分は中国株投資をしていました。全体相場の下落は優良株への乗り換えのチャンスなのですが、この時は優良株までがつるべ落としに下落していきました。なすすべもなく含み損に耐えていたわけですが、それが功を奏しかなり戻していきました。もし損切りしていたら取り戻すことができなかったでしょう。
個別銘柄の選定は重要です。とくに高配当株は配当をもらいながら耐えられます。ただし、業績が安定していないタコ足配当の銘柄は避けなければなりません。
投資を休めない職業投資家
世界的な低金利が進行しています。ドイツは日本よりさらに低金利となり、投資の行き場がありません。現金で置いておけない機関投資家は、利回りのよいREITにも来ているはずです。その結果のREIT価格上昇の面があるでしょう。
そんな大人の事情も踏まえてREIT価格上昇も眺めておく必要があります。5年前に比べて国内REITの時価総額は2倍の15兆円だそうです。インバウンドのホテル需要や日銀のREIT購入といった底堅い要因があるにせよ、大人の事情の変更はものすごい津波を巻き起こします。
ドイツ銀行の不良債権問題も最終局面のようですので、大人の事情の変化に注意です。
高利回りは注意も必要
金利収入のインカムゲインが好きな日本人は、豪ドルスワップに引き寄せられ下落でダメージを受けた時期があります。
高配当株も本業の投資ができない成熟企業といった側面もあります。REITの利回りも優良REITほど利回りはさほど高くありません。
ジャンクボンドは利回りが高い。そんな負の側面は常に考えておきたいと思います。
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