人事評価は気にしないのが吉
サラリーマン生活を振り返って、毎年2月~3月は正月気分が抜けた後、憂鬱な季節だった。4月の昇降格や人事異動をめぐりバタバタするからだ。
サラリーマンとしてはメインイベント。しかし、これがメインイベントであるようでは働き方としては最低なのだ。役職定年になり人事評価の枠外に出てからは、そのことがよくわかる。同時にかかわらないようになって、憂鬱な気分がなくなった。
採用も人事評価もバイアスだらけ
自己啓発系や採用人事関係の書籍やネット発信でもっともらしい意見が述べられている。すべては、人事関係や人事関係の業界の飯の種だ。人様の飯の種を奪うような発言は慎みたいが、被害者も多いのでどうにかしてもらいたい。
このことについてズバリ真っ当なことを発言したのは、ホリエモン氏とふろむだ氏だ。
ホリエモンはずばり、採用なんていい加減だから採用試験を受ける方も適当で良いと発言している。ふろむだ氏はブランディングやマーケティングの視点だが、「錯覚資産」という言葉で説明している。人の評価などバイアスだらけなので、仕事の中身だけではなく、錯覚(バイアス)を利用して見せ方を工夫しようというものだ。
りんたろうは人事制度、特に成果主義導入に関与したのでよくわかる。日本企業の人事は人事制度を自分の頭では考えていない。外資系コンサルの提案を丸呑みした。懐疑的だったのはトヨタくらいだろう。
憂鬱なのは終身雇用だから
評価が良くなくても、転職市場の流動性が低いから気軽に転職できない。年功序列で若いころ賃金を抑えているので、元を取るまで我慢我慢だ。日本の中高年の自殺が多いのもここに原因がある。
「働かないおじさん」という言葉がはやり、賃金の高い中高年のリストラが花盛りだ。しかしこれは元をとる途中で約束を反故にされたということだ。人の金を奪ったら犯罪だが、人事ではもっともらしい理屈(バイアス)でそれが正当化される。自殺が増えないはずがない。
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